富士山 吉田口登山道・吉田ルートの、いわゆる「通行料」について、本州横断ゼロフジゼロ・お台場ゼロフジゼロ参加者の皆様に向け、情報を提供いたします。
このページは、「山梨県富士山吉田口県有登下山道設置及び管理条例(以下「条例」といいます。)」及び「山梨県富士山吉田口県有登下山道設置及び管理条例に基づく区域等の指定(以下「告示」といいます。)」並びに山梨県庁(富士山保全・観光エコシステム推進グループ)への電話による問い合わせ結果に基づき作成いたしております。
通行料に関する基本的事項
通行料の支払い義務について
「通行料」は、告示に定められた「富士山吉田口県有登下山道(以下「県有登下山道」といいます。)」を通行する場合に、支払い義務が生じます(条例7条)。
県有登下山道の区域は、下図の太線区域(A〜B間、C〜D間、F〜E間(下山道))になります(告示1)。
県有登下山道の区域
山梨県公報号外第19号(令和6年5月17日)から引用
通行料の支払い義務が生じるのは、あくまで県有登下山道を通る場合になります。
吉田口登山道・吉田ルートの登りにて、県有登下山道を避けるルートを通った場合には、通行料の支払い義務は生じません。
通行料の額等について
通行料の額
通行料の額は、通行1回あたり2,000円です(条例7条2、同別表)。
通行料のカウント要領
通行料は、下図の太線区域に入ってから出るまでを1回としてカウントします。
ただし、「G地点(吉田ルート登り8合目)」から山頂方向に区域を出て、「F地点(吉田ルート下り8合目)」から再び区域に入った場合には、太線区域からは出ていない扱いとされ、カウントは1回となります(告示6)。
なお、G地点から出てF地点から再び入る間について、特に期限は定められておりません(電話確認)。
通行料の支払い場所
スバルライン五合目以外の場所から吉田ルートに入り、県有登下山道を通った場合、通行料は、六合目・合流地点付近(六合目の大きな案内板・トイレの向かい)にある「富士山保全協力金受付所」の小屋にて支払うこととなります(注:現金のみ)(現地確認)。
通行料を支払うと、リストバンド・領収証が交付されます。
リストバンドは、手首につけるか、リュックのループベルトなどに取り付けてください。
また、往復の方は、領収証を無くさないようにしてください。
ゼロフジゼロのコースと通行料支払い義務
吉田口登山道・吉田ルート登り
ゼロフジゼロのコースでの、登りにおける通行料支払い義務の有無は、五合目〜六合目間を、基本ルート(泉ヶ滝迂回・下図赤線ルート)と直登ルート(下図青線ルート)のどちらのルートで登るかによって変わってきます。
ゼロフジゼロ・五合目〜六合目のルート
(画像はお台場ゼロフジゼロ2024 Googleマップ)
基本ルート(泉ヶ滝迂回ルート)で登った場合→支払い義務なし
本州横断ゼロフジゼロ2024・お台場ゼロフジゼロ2024では、富士山吉田口登山道の基本的な登りルートを、県有登下山道を通らない(泉ヶ滝に迂回する)ルートとしております。
そのため、基本ルートを通った場合には、県有登下山道を通らないため、使用料の支払い義務は発生しません。
直登ルートで登った場合→支払い義務あり
ゼロフジゼロでは、五合目〜六合目間を、直登ルートで登っても良いこととしております。
この場合、県有登下山道を通るため、通行料の支払い義務が生じます。
直登ルートで登った場合には、六合目・安全指導センター付近のブースにて、通行料の支払いを行なってください。
往復の部に参加の場合
往復の部の方は、吉田ルートを下る際に、県有登下山道を通ることとなります。
そのため往復の部の方には、(リタイアの場合を除き)必ず通行料が発生することとなります。
往復の部・下りルート
(画像は本州横断ゼロフジゼロ2024復路のGoogleマップ)
なお、往路の富士山登りで直登ルートを登り、復路で吉田ルートを下った場合、往路・復路で都合2回県有登下山道を通ることとなりますが、上述のとおり通行回数は1回とカウントされます。
また、1回のカウントについて、特に期限は定められておりません。
そのため、例えば田子の浦で一旦リタイアし、しばらく日を置いてから復路を再開した場合でも、通行料は1回分となります。
ですので、往復の部の方は、往路の時に直登ルートを登り、その時点で通行料を支払っておいた方が、効率的でしょう。
(往路で通行料を支払った場合で、復路に入る前にリストバンドを外した場合には、領収証を忘れずにお持ちください。)
人数規制・夜間規制について
吉田ルートにおける、いわゆる人数規制(1日4千人以内)、夜間規制(午後4時〜午前3時の間の通行禁止)は、いずれも対象はスバルライン五合目から登る登山者です(条例11条、告示4)。
そのため、吉田口登山道(馬返し)から登るゼロフジゼロ参加者には、これらの規制は課されません。